

太陽に向かい
太陽を見つめ
太陽とともに花開くから
day’s eye (デイズアイ)
皆が惹かれるのは
無邪気な子供のような花だから

はかなく
しとやかで
繊細な少女
触れることさえ
ためらわれる

そのかたち
おなじものは
ふたつとない
かわいいような
おもしろいような
でもぼくは松の子
つよさも
もちあわせているんだよ

ひとにしては
ちいさすぎるし
むしにしては
おおきすぎるな
いったいきみは
だれなんだい?

ちょっとでも
うごいたら
とんでっちゃうんだろうな
もうすこし
みていたいから
ねたふりしよう

羊の目の奥を覗け
深い深い
知性を見るだろう
女の話を聞くな
その奥の
強い強い
獣性を知るだろう

ぼんやり
静かに
我関せずな
素振り
でも頭はくるり
180度回転
警戒を
怠るな


静寂に満ちた
孤独の中に身を置き
自分自身の
実存へと落ち
恍惚たる全てとの
一体感を得る

女は男に
うっとりと身を任せるが
猫は男の気持ちを疑う
男は強く女を引き寄せるが
犬は外界に夢中だ

私の実を食べなさい
この熟した果実を通して
今あるすべてのことが
我らの生と
あなたがたの生に
豊かさをもたらすことを
知るだろう

小鳥よ小鳥
お前の鮮やかな羽色
お前の可愛らしいさえずり
お前の軽やかな羽音
私がどんなに愛してやまないか
伝えられたらいいのに…